Fantasyが始まる

大人ぶった下手なメイクじゃ心隠せない

0番という可能性

わたしはアイドルが好きだ。
ゼミの論文(たしか10000字くらい)でアイドルはなぜ虚像なのに実像なのか、というテーマでわけわからない論説をかましたくらいには好きだ。
これまで、物心ついたときからモーニング娘。が好きで、日曜のお昼の番組は欠かさず見ていたし、続けて放映されていたya-ya-yahを見てジャニヲタにも転がり落ちるといういかにもなドルヲタ人生を送ってきた。そんなわたしの推しはBerryz工房菅谷梨沙子ちゃんでありこれはかれこれもう10年以上変わっていない。これからもきっと変わらない。担当はくるくる変わっていたが(辞めたり辞めたり)今現在はジャニーズWEST藤井流星くんである。(私以外にM.A.D.からジャニーズWESTに降りた人がいたら是非お話してみたい)
世間はここ数年48Gだったり46だったりのアイドルブームで、ドルヲタが黙っていないわけもなく(なんなら2008年頃から11年頃まで秋葉原の劇場に通っていた)正直世の中楽しい。もう結構長くダンスをしていて、気付いたら周りに本業アイドルが何人かいる?!みたいな環境にいるけれど、ただあくまで私自身はただの表向きリア充スイーツ大学生だ。
そんなハロプロ生まれハロプロ育ちのジャニヲタのブログである。


先日、とある歌番組で欅坂46サイレントマジョリティーが流れていた。笑わないアイドル。攻めた歌詞。


『先行く人が振り返り 列を乱すなと 
ルールを説くけど その目は死んでいる 

君は君らしく 生きていく自由があるんだ 
大人たちに支配されるな 
初めからそう諦めてしまったら 
僕らは何のために生まれたのか 

夢を見ることは時には孤独にもなるよ 
誰もいない道を進むんだ 
この世界は群れていても始まらない 』


個人的に好きな部分、そして印象的な部分を抜粋した。センターは平手ちゃん。若干14歳。正直欅坂ちゃんは全体的にお歌がお上手ではない、と思う。そしてダンスが上手いわけでもない。そのあたりにいるずぬけて可愛い子、という印象。だけどその、たどたどしさと下手さがこの歌に力を与えているのだなあと思う。


この曲をハロプロが、例えば℃-uteがパフォーマンスしたら、生歌でばっちばちのがっちがちに決めてきてとてもかっこ良く仕上がると思う。見てみたい。大人たちに支配なんかされない!負けてたまるか!こっちにも手があるんだ!て感じになるんだと思う。けどそれではこの曲はきっと生きない。無力さがでないんじゃないかなあって。良くも悪くもプロのアイドルすぎるから。鈴木愛理さんアイドルなんだよなあ。


ジャニーズWEST重岡大毅くんとの親和性が高いと言われるサイマジョだけど、個人的に今現在の重岡くんはもう違う。きっと℃-uteと同じ現象が起きる。それと同時に、7WESTにはこの曲がとてもはまりそうだなあとも思う。強さと存在感の強さと弱さと脆さとのバランスがむずかしい。有無を言わせぬ存在感なのにその辺にいそうなの。語彙力のなさ、、




0番に立つべくして立つ人がいれば、周りに無理やり立たされて、だけど立たされてこそ輝く人がいて。周りに抵抗して輝く人がいれば抗えないからこそ輝く人もいる。自分が0番だと信じて疑わずに前を向き続けるひともいる。それがセンターの魔力だなあって。私が好きだった菅谷梨沙子さんは圧倒的な存在感と消えてしまいそうな儚さを持ち合わせているひとだった。とおもう。藤井流星くんの前に大好きだった彼は0番が大好きで明らかに気合いが違っていた。気迫と実力でばっちばちに目立っていた。忘れられない2009年の青山劇場。8人しかいないのに0番陣取ってたもん。ソロパートなかったのに。


私自身は0番の経験はない。一度あったけど丁重にお断りした。自己肯定ができなかったから。最後列の0番は好きだったのに。



ただひとついえるのは、0番の魅力に取り憑かれたひとはとても美しい。